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特集コーナー Vol.2
「夏休み最大の子供イベント! 地蔵盆」

「夏休みに一番楽しかったことは何ですか?」
長い夏休みが明けた新学期。先生からの質問に子供たちは声をそろえてこう答えます。
「地蔵盆にきまってるやん」。
家族旅行や海水浴も楽しいけれど、やっぱり京都の夏には欠かせない行事です。
子供たちにとって、夏休み最大のイベント「地蔵盆」をご紹介します。

地蔵盆の発祥と伝播


地蔵盆は、地蔵菩薩の縁日である8月24日と、その前日の宵縁日の2日間に行われる地蔵菩薩の祭のことを指します。
地蔵盆の発祥は京都で、主に近畿地方で受け継がれてきました。
また、北陸地方や新潟、信州でも盛んに行われていますが、どういうわけか関東地方では、ほとんど行われていません。
その背景として、関東では、地蔵信仰が入ってきたのが遅かったこと、稲荷信仰が盛んだったことが考えられています。

最も身近な神様 お地蔵さん


京都を歩いていると、本当によくお地蔵さんを見かけます。全国的に見ても、京都にはかなりの数のお地蔵さんがあるのですが、京都市内だけでも5000体以上あるといわれています。
ほとんどの町内に厨子があり、毎朝お参りをしてから出かける方をよく見かけます。
お地蔵さんには、日々の生活や子供の安全をお願いしている方が多いようで、市民の生活に溶け込んだ最も身近な神様と言えます。

お地蔵さんは、仏教に属する地蔵菩薩を祀ったのが最初だったようです。
地蔵菩薩はお釈迦様が入滅してから未来仏の弥勒菩薩がこの世に現れるまで、人間界だけでなく地獄・飢餓・修羅・畜生・天といった六道すべてにおもむき、人々を救済しました。
そして、平安時代以降に阿弥陀信仰と結びつき、地蔵信仰が民間に広がり、道祖神と同じように街を守る役割も果たすようになります。そして、地獄の鬼から子供を救う守護神ともなり、現在まで受け継がれています。

地蔵盆の準備と様々な催し

地蔵盆前日になると、地蔵のある町内の人々は、地蔵の像を洗い清めて新しい前垂れを着せたり、化粧をするなどして飾ります。
そして、お地蔵さんの前に集まって灯籠を立てたりお供え物をしたりして祭りの準備を整えます。
また、京都では子供が生まれると、その子の名前を書いた提灯を奉納する風習があります。おおむね女の子は赤、男の子は白と決まっているのですが、その子が地蔵盆に参加しているあいだは、毎年、屋台に飾られます。
地蔵盆前日には町内会役員さんを中心とした大人が、地蔵尊の前に屋台を組んで花や餅などの供物をそなえます。
準備が整ったところで、主役は子どもたちに交代です。ここからは、子供たちが主体となり、お祭りを作っていきます。
2日間で行われる催しは各町内により様々ですが、京都市北区のある町内のスケジュールを見てみましょう。
スケジュール
準備 お地蔵さんをきれいに洗い、新しいよだれかけをつけます。
 
 8月23日
9:00〜 灯篭の絵描き
(子供たちが描いた絵で灯篭をつくります)

ちょうちん・灯篭の飾りつけ
(各家庭の子どもの名前が入った提灯を屋台に吊ってもらいます)
10:00〜 おつとめ
(読経に合わせて、玉が大きくて長い数珠を子供達みんなで回すところもあります)
11:00〜 おやつ
14:00〜 ヨーヨー釣りなどのゲーム
15:00〜 おやつ(かき氷など)
20:00〜 花火大会
 
 8月24日
10:00〜 おやつ
13:00〜 スイカ割りなどゲーム
17:00〜 福引き

時代とともに変化する地蔵盆 最新事情


地蔵盆は、本来8月は23日、24日の2日間行われます。
しかし、準備をする町内会役員さんや地域の方たちの都合によってこの日の前後の土曜日、日曜日にかけて行われるところが多くなってきました。
また最近では、子どもが少なくなり1日だけに短縮される場合もあります。
昔から地蔵盆を見てきた方に伺うと、昔は子供が多くて、活気があったそうですが、
最近は子供の数が減っているのであまり活気がないのが残念だとのことです。
屋台に集まっているのも、子供よりもお年寄りのほうが多くなり、地蔵盆の風景も変わりつつあるようですね。